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Lubricate us with mucus. ──2nd season 盈則必虧編

   汝自己のために何の偶像をも彫むべからず

( ゚Д゚)<蛇の道はヘヴィ

悪人と音楽──無条件の信頼のうちに生まれる愛の完全な幸福は、疑い深い、悪意を持った、不機嫌な人間より他の人間に与えられたことがあるだろうか? 思うに、こうした人間たちは愛の幸福に面して、法外な、信じたこともなく、信ずべくもない、自分の魂の例外を味わうのだ! その他一切の彼らの表裏の生活とははっきり区別された、あの無辺際な夢みるような感覚が、ある日彼らを襲うのである。貴い謎か奇蹟のようだ。金色の光に溢れ、絵にも言葉にも尽くせない。無条件の信頼は人を沈黙させる、いや懊悩も憂鬱も、この幸福の沈黙に包まれてある。だから、そういう幸福感に圧倒された魂は、他のすべての善良な魂よりも、音楽に感謝を抱くのが常である。なぜなら彼らは音楽を通じて、さながら色彩のある煙を透してのように、自らの愛を、いわばひときわ遠く、感慨深く、軽やかに、見また聞くのだ。音楽は、彼らには、自らの異常な状態を静視し、一種の疎遠と安堵の感をもって、はじめてその眺めに接し得るただ一つの方法である。すべての愛するものは音楽を聞いて思う。「これは私のことだ。私の代わりに語っているのだ。音楽はなにもかも知っている!」と。」
(ニーチェ『曙光 第四書』)
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