忍者ブログ

Lubricate us with mucus. ──2nd season 盈則必虧編

   汝自己のために何の偶像をも彫むべからず

( ゚Д゚)<アルキメデスの外部

「今朝、ネット某所に、竹内好という思想家について投稿した。竹内は日本の近代に絶望した男である。しかしあきらめなかった。彼は日本を日本という同一性のもとで思想するのではなく、日本を中国という外部に照り返させることによって思想しようと試みた。……私見では、日本を自身の同一性のもとで再発見しようという思想や美学や宗教はおおむね敗北したが、ハードコアにたどりついた者たちもごくわずかながらいた。……
 …………
 3・11により日本人は日本列島の物自体を(再)発見した。いや、まだ垣間みたにすぎないが、すくなくとも戦後七〇年ほど暮らしてきた書割のペンキ絵が破れ、向こう側がのぞいている。
 原発、つまり核において、どのように日本を把握するかが全日本人に問われているが、地震や核を内部に取り込んでしまうと、おおざっぱには推進(近代の継続)か反対(前近代へ回帰)という二択にならざるをえない。
 僕の立場は核をあくまで外部としてとらえ、その外部をテコに日本をとらえかえす、というものだ。その場合、日本列島の海と土と空は根源的パトリとなると同時に無底へと開かれる。日本が日本でありまた日本でなくなるのだ。すでに二〇世紀の難民・植民地問題において先んじて経験されていた領域に、積極的に踏み出すことになる。要は、宇宙で生きていく決意をする。二一世紀中に。」
(nos/unspiritualized「シュプレヒコール!」)
PR

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

プロフィール

HN:
trounoir
性別:
非公開

P R