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Lubricate us with mucus. ──2nd season 盈則必虧編

   汝自己のために何の偶像をも彫むべからず

( ゚Д゚)<許すことの再定義2

「患者から「自分はキレやすくて困る」という相談をときどき受けることがある。そういうとき、私は大略次のようなアドバイスを試みることにしている。
「キレやすさはあなたの意志いかんで克服できます。薬もカウンセリングも必要ありません。大切なのは『絶対にキレてはいけない』と自分に繰り返し言い聞かせることです。まったく無意識にキレる人はいません。キレる人は、どこかで必ず、自分にキレてしまうことを許しています。キレることを正当化する気持ちが少しでもある限りは、それを止めることはできません」
「キレやすい人の中には、怒りをこらえすぎるとストレスがたまって別のところで爆発すると信じ込んでいる人がいます。それが『たまにキレてもいい』という正当化につながるようです。でも本当は逆です。そういう衝動は、押さえ込めばただ消えてしまうだけで、蓄積することはありません。どうしても解消したければ、誰かにその気持ちを話すなり紙に書き出すなりして言葉にしてみることです。実はキレることを繰り返すほうが、はるかにストレスはたまりやすいのです」」
(斎藤環「悪い卵とシステム、あるいは解離性憤怒」)
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