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Lubricate us with mucus. ──2nd season 盈則必虧編

   汝自己のために何の偶像をも彫むべからず

( ゚Д゚)<思春期以降

「われわれが無意識的な材料のうちから新しく、しかも患者にとってとくに苦痛なある部分を意識にのぼせようとすると、患者は極端に批判的になります。患者はそれ以前には多くのことを了解し、受け入れていたのに、そういう時になると、それらの収穫はぬぐい去られたようになくなってしまうのです。患者はいかに高い犠牲を払ってでも反抗しようともがいて、情動的には少し頭の足りない者のような姿になってしまうことがあります。彼を助けてこの新しい抵抗をうまく克服させることができると、患者の洞察力と理解力とはふたたび回復してくるのです。つまり彼の批判は、それ自身尊敬すべき自主的な働きではなく、感情的態度の召使いであり、自分の抵抗によって指揮されているものなのです。なにか自分に都合が悪いことがあると、彼は非常に敏感にそれに対して自己防衛を行いますので、いかにも批判的であるかのようにみえることがよくあります。ところがこれに反して、もしあることが自分に都合がいいとなると、こんどは非常に軽々しく信じやすいところをみせるのです。おそらくわれわれは誰しも、これと大同小異なのでしょう。」
(フロイト「第十九講 抵抗と抑圧」)
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