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Lubricate us with mucus. ──2nd season 盈則必虧編

   汝自己のために何の偶像をも彫むべからず

( ゚Д゚)<雷が落ちるのを待ってる

「リーガー公園にて。ジャスミンの繁みの辺りをJとぶらつく。偽りと誠実さ。偽りというのは溜息においてであり、誠実さというのは結びつきにおいて、信頼において、保護されているということにおいてである。落ち着きのない心臓。
 …………
 いつもいつも同じ考え、欲求、不安。それでもいつもより気分は穏やかだ。そのため、まるで何かの大いなる発展──それが遠くで震動しているのをぼくは感じる──が起こるかのような気がする。これはあまりにも言いすぎだ。
 …………
 またもやこの怖ろしい、長い、狭い裂け目のなかをむりやり引き摺られた。とても夢のなかででもなければ、引き摺りこまれることはできない裂け目だ。醒めていれば、もとより自分から進んでそんな目に逢うことはしない。
 …………
 祭日の月曜日は、果樹園、レストラン、画廊ですごす。けっして離れぬようにがっちり結び合わされた二本の手のような苦悩と喜び、罪と無罪。切り離すには、骨や血や肉ごと断ち切らなくてはなるまい。」
(フランツ・カフカ『日記(一九一九年)』)
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