「ヒューマニズム的な論法による見解では、「あらゆる人間は人間的である」と主張される。反ヒューマニズム的な論法による見解では、「一部の人間だけが人間的である」と主張される。〔ムーゼルマンについての〕証言が語っているのは、これらとはまったく異なることである。それは以下のテーゼに定式化することができるだろう。「人間は、人間的ではないかぎりで、人間である」。あるいは、もっと正確に言えば、「人間は、非-人間について証言するかぎりで、人間である」。」
(ジョルジョ・アガンベン『アウシュヴィッツの残りのもの』)