「ところで、わたしはこんなことを思う。
地獄、そのほんとうにおそろしさは何なのだろうか。
わたしたちが地獄をこわがるのは、自分自身の苦痛ゆえである。
自分自身の救済からの遠のきである。
つまり、そのような恐怖には、自分だけへの収束の志向がある。
そのときにわたしたちは、じつは他者を殺しているのだ。
わたしが地獄にいること。それはなぜか?
それはまさに、他者を殺した罪である。
わたしたちが他者を殺すことに無自覚でいるかぎりにおいて、
この世の地獄はつづく。」
(nos/unspiritualized「わたしたちの音楽のために 4」)